海南島近現代史研究会第一回定例研究会を開きます
海南島近現代史研究会は、会則「三 総会と定例研究会」で、「毎年冬に定例研究会を開催します」と決定しているように、昨年8月5日の創立集会から半年後の冬、第一回研究会を開きます。
みなさんの参加をお待ちしています。
と き:2008年2月10日(日)13時〜17時(開場12時半)
ところ:大阪産業大学 梅田サテライト・レクチャーA室
(大阪駅前第三ビル19階)
参加費:500円(『会報』創刊号・資料を含む。会員は無料)
第一回定例研究会プログラム
1、創立集会以後の会の活動報告
2、研究報告T 海南島近現代史のなかの世界近現代史 佐藤正人
1869年にアイヌモシリ(「北海道島」)を植民地としてから70年後、天皇ヒロヒトと日本政府は、1939年2月に海南島に日本軍を奇襲上陸させました。その後、日本政府、日本軍、日本企業は、1945年8月までの6年半の間に、残酷な侵略犯罪を実行しました。国民国家日本の近現代史は、他地域・他国侵略の歴史でした。
証言を基礎として海南島における国民国家日本の侵略犯罪と海南島民衆の抗日反日闘争の歴史を探求しつつ日本の国家犯罪を総体として認識し伝達する方法を模索してきた道程を報告し、海南島近現代史のなかにおける世界近現代史を認識する意味を、みなさんと共に考えたいと思います。
3、研究報告U 海南島近現代史資料について 久保井規夫
戦時、日本軍政下におかれた海南島における、日本軍の殺戮行為と抗日反撃の戦い、日本軍用施設・基地の建設、軍・企業一体となっての資源の強奪、植民地・占領地の民衆への迫害と苦役の強制。これらの状況を手持ちの日本側資料から(分かりやすい図版・写真を中心に)分析して報告する。
4、質疑と討論
5、海南島近現代史研究会制作『海南島月塘村虐殺』上映
沖縄戦のさなか、1945年5月2日の明け方、海南海軍佐世保鎮守府第8特別陸戦隊(当時の司令は、海軍大佐森本一男)の日本兵は海南島万寧市万城鎮月塘村を襲い、4時間の間に、多くの村人を殺傷しました。
このドキュメンタリーは、月塘村虐殺62年後の2007年に、生き残った人びとの証言を、村人のみなさんの助けをかりて、のべ50日間にわたって記録したものです。
6、こんごの研究主題について
■海南島近現代史研究会は、会則「四 『研究報告書』と『会報』」で、「毎年夏の総会時に会誌『海南島近現代史研究』を発行します。毎年2回、『会報』を発行します」と決定しているように、2月10日に、『海南島近現代史研究会 会報』創刊号を発行します。
海南島近現代史研究会 事務局 大阪産業大学経済学部 斉藤日出治研究室
住所 大東市中垣内3 電話:090−9712−3991